WHOLE CUT
ホールカット
① ホールカットとは
ホールカットとは、1枚革で作られており足を包むような形状に仕上げられたデザインを指す。 余分な装飾がなく、継ぎ目が踵にしかないためかなりシンプルでドレッシーな印象を与えてくれる。 装飾や切り替えしがない分、革質や縫製、つり込みによる成型の成否が、ダイレクトに伝わるので、ブランドの技術力が試されるデザインとも言われる。
② ホールカットの歴史
ホールカットの歴史は定かではなく、19世紀ごろに誕生したとされている。 当時はビスポークの職人たちが小規模に製造していたが、20世紀前半ごろに機械による大量生産の時代となり、高い技術力を求められるホールカットは徐々に姿を消していった。 しかし、2009年にイギリスのビスポーク職人がデザインを再発見し、ふたたびホールカットが作られるようになっていった。
③ ホールカットの種類

究極のシンプル〈ホールカット〉
トゥに穴飾りがついたものは存在するが、ホールカットには多くの種類はなく、装飾をそぎ落とし素の美しさを極めたデザインといえる。 一枚の革から作り出される流れるような美しいシルエットは、職人の高い技術力があってこそ実現できる逸品である。
④ Berwick1707の定番ホールカット
ホールカット
5246
ジャパンラストを採用した幅と甲にゆとりのあるクラシカルな形のモデル

ホールカット
5216
マヨルカラストを採用し、甲からトゥにかけての美しいラインが特徴のモデル

⑤ コーディネート例
〈ホールカット〉のコーディネート
装飾が少ないデザインだからこそラストや革質を味わえるデザインのホールカット。ドレッシーで色気のあるデザインとなるので、スーツスタイルの足元を彩ってくれる。 モードな雰囲気が好きな方にはオフでもセットアップとあわせて使っていただける。
お手入れ
• 着用後は馬毛ブラシでブラッシング
• 定期的なクリームでの栄養補給
• シューキーパーで型崩れを防止
• 複数足のローテーション使用
サイズ選びのコツ
• 夕方の足が膨らんだ時間帯に試着
• 普段着用する靴下で試着
• つま先に適度な余裕を確保
• 甲の高さとフィット感を重視